画像がさかさまになってしまう
マイクロスコープをマグネットスタンドに取り付けて、加工機の作業状態を真横から観察したら画像がさかさまになってしまった。観察位置の調整もやりづらい。時々、このようなお話を聞きます。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
実際のマイクロスコープで見てみましょう
まず、観察の対象物として中央にABCと書かれた小さな紙を用意しました。
- DS-3ALマイクロスコープの前面側から紙を真下において、通常の拡大観察を行います。
- モニターにはこのようにABCが正しい向きで映し出されます。
- 置いた紙の上の方がモニターの上方に、下の方がモニターの下方になります。
つまり、マイクロスコープの前面側がモニターの下部側、背面側がモニターの上部側になると考えられます。
次は、真横の観察を想定して、壁にABCの紙を貼り、マグネットスタンドに固定したDS-3ALマイクロスコープで観察してみます。
このように真横観察をするとABCがさかさまになって映ってしまいました。
これはマイクロスコープを真横にすることによって、ABCの紙に対して、マイクロスコープの前面側と背面側が逆さになってしまうからです。
逆さの画像では観察が困難なうえ、位置合わせも大変です。
計測ソフトで正常な画像に変更
当社DS-3ALマイクロスコープに標準付属のAchameMeasyreソフトには、画像を動画状態で上下反転させて表示させる機能があります。カメラの設定ウインドウの回転機能を利用してこの作業を行ないます。これによって正常な方向で観察することができます。
*回転:4段階で画像が回転し、上下左右反転を行います。
下の画像は、逆さに映っている画像に対して、DS-3A/ALマイクロスコープに標準付属のAchcamMeasureソフトで上下反転させた画像です。
これで安心して加工状態の動画観察ができます。位置調整も楽になります。
加工機に取り付けても観察ができるマイクロスコープです。
*AchcamMeasureソフトのその他の機能については、ホームページの“DS-3Aマイクロスコープで紹介しています。