LEDブラックライトの波長について
人間の目は、およそ400nm(紫)から700nm(赤)の範囲の波長で色を確認します。400〜700nmの光は、人間が見ることができるため、可視光または可視スペクトルと呼ばれます。この範囲外の光は他の生物には見えるかもしれませんが、人間の目では知覚できないと言われています。
可視光の波長は次の通りです。
紫:380〜450 nm
青:450〜495 nm
緑:495〜570 nm
黄色:570〜590 nm
オレンジ:590〜620 nm
赤:620〜750 nm
当社LEDブラックライトの波長は365nmです。
本来365nmの波長は可視光ではないとされている範囲です。
下のグラフは当社のブラックライトの波長のグラフです。グラフでははっきり表現できていないのですが365nm波長をピークに波長が長いほうに490nm程度まで0.1%の光は発光しています。490nmは可視光領域で上記のように青、紫の光が見えるとされています。ですから365nmLEDで見ると薄い紫色に見えるのです。
つまり可視光領域の光成分もわずかながら含んで発光しているということです。
可視光カットフィルタ―の必要性
当社のLEDブラックライトは蛍光探傷装置に設置され航空機のタービンブレードなどの検査に利用されています。その時、タービンブレードなどに可視光が当たると反射して本来観察すべき傷が見えづらくなります。ですからLEDブラックライトから発光される光の中の可視光を除去(可視光カット)する必要があります。
当社製品はすべて下記グラフの性能の可視光カットフィルタ―を装着して可視光が出ないようにしています。
磁粉探傷検査でも光沢のある自動車用ホイール、コンロッド、シャフト、トランスミッション部品の検査にも有用です。